トロンテス にざわつく

去る10月12日、ソムリエ・ワインエキスパート呼称資格認定試験の2次試験がついに終わりました。

受験された方、手応えはいかがでしたか?そしておつかれさまでした。

今年、ワインエキスパートのブラインドテイスティングで出題された白ワイン2品種のうちのひとつ『トロンテス』は、受験生を大いに悩ませた品種だったようです。

私も悩まされたひとり。

でも悩んだ理由は他の受験生とちょっと違います。

香りを嗅ぎ、ひと口飲んだ瞬間に「あ、これトロンテスだ」とすぐ分かったのです。すぐ分かったなら楽勝じゃん?と言われそうですが、分かったのは品種だけ。どのコメントを選択すればいいのか、正直頭が真っ白になりました。

なぜなら、トロンテスのテイスティング練習をしていなかったからでした。

トロンテスのテイスティング練習をしていなかったのに、どうしてトロンテスを判別できたのかと言うと、よく行っていたバルでいつも『CUMA』というトロンテスのワインをボトルで飲んでいたからなのです。まさに“体が憶えている”という状態でした。

華やかな香りに、さわやかな酸味と熟した果実のフルーティーな風味がとってもおいしいCUMAのトロンテス。あの味と一緒でした。

さあ、どうコメントを選ぶ?

スパイスなんて何を選ぶのか見当もつきません。『香木』や『コリアンダー』なんて選択肢も視界の端にチラつきますが、無難に『石灰』『貝殻』を選べという幻聴も聞こえてきます。

それ以前に、さわやか方向にふるべきか、熟してリッチな方向にふるべきか。アルゼンチンなんだから熟してリッチ方向でいいよね?アルコール度数は13.5%くらいの感じかな?でもそもそも実はトロンテスじゃない可能性もある??・・・と完全に沼にハマりました。

しかし悩んでいるほど試験時間はありません。ええいままよ!と覚悟を決めてマークシートを塗り潰したのでした。

その他に出題された3つのワインと1つのリキュールはどうだったかというと・・・合掌。

合格発表は10月21日です。

バルでいつも飲んでいた、試験に出たものを彷彿とさせるわかりやすい味のCUMA。受験生必飲!?


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