はげにつける薬

自分の薄毛に気づいたのは、ある日突然でした。

出かける前に後ろ姿を合わせ鏡でチェックしていたとき、髪の分け目がなんとなく目立っているように見えたのです。

そのときはそれ以上気にせずに出かけたのですが、また別日、美容室へ行ったときのこと。

「最近、前髪が全然伸びないんですよね笑」と何の気無しに美容師さんに言ったら、「それ、髪が薄くなってきている可能性ありますよ」と真顔で返されたのです。

髪が、薄く・・・?

私の?髪が?

10代の頃、しめ縄のような極太のおさげをしていたあの私が薄毛に?

そんなことある??

いやでも振り返ってみると父はバーの少ないバーコードだったし、兄も20歳ですでにオシャレ坊主頭にしていたし、祖母はウィッグを被っていた・・・

思い当たる節をひとつひとつ繋いでいった結果導き出されたのは、自分がはげる未来でした。

このまま放っておいたら順当にはげる・・・

その日から、私のはげる未来回避のための情報収集が始まりました。

まず、市販の育毛剤やヘアケア製品、頭皮マッサージ機器。ピンからキリまでゴマンとありますが、効きそうなものは高額だし、安いものは効かなそうだしと、調べるほどに沼りました。

次に、やっぱり薄毛も医療の力で治す時代だろうということで、女性のAGA医院調べ。どんな治療内容か、どのくらいの期間で効果を実感できるのか、コストはどのくらいか。医療なので信頼はおけそうだけれど、ランニングコストが高いのがデメリット。

その次にヘアタトゥーの情報収集。ヘアタトゥーは、額周りの生え際や頭頂部、分け目にタトゥーで髪を描いてしまうというなかなかにアレな方法です。韓国では若い女性の間でもポピュラーなようですが、日本では結構高いことと、タトゥーなのでよく見ると不自然に見えたりバレる可能性もあるのがデメリット。

そして増毛エクステ。髪の毛1本1本の根本に、職人技でエクステンション毛を結んでつけていくという方法です。仕上がりはとてもナチュラルですが、髪が伸びると結び目も一緒にずれてしまうことや、高額な費用がデメリット。

最後にメソセラピー。AGA医院でも取り入れられている、育毛剤を直接頭皮に注射するというちょっと怖そうな方法です。一度や二度では当然あまり効果がないのと、かなり高額なのがデメリット。

結局、はげを回避するにはそれなりに結構お金が必要ということがわかりました。

でも、はげたら悲しい・・・

ということでその次にしたことは、女性のAGA医院で処方されている薬の成分を調べてみることでした。

処方されている代表的な薬がこちらの『パントガール』。

効果が世界中で実証されている頼れるお薬ではありますが、1箱1万円以上するのが痛いところ。

その成分は

  • ビタミンB1 60mg.
  • パントテン酸カルシウム 60mg.
  • 薬用酵母 100mg.
  • L-シスチン 20mg.
  • ケラチン 20mg.
  • パラアミノ安息香酸 20mg.

となっており、髪や皮膚をつくるもととなるタンパク質成分やビタミン成分が含まれていることがわかりました。

そこで、主成分のビタミン群と、パントテン酸カルシウム、L-シスチンをそれぞれ購入して摂ってみることにしたのです。

※ちなみに、L-シスチンはよく耳にするL-システインと似ていますが異なります。L-シスチンはL-システインが2分子結合したもので、ケラチンというたんぱく質を構成するアミノ酸として髪や爪に多く含まれています。

で、どうだったのかと。効果が気になりますよね。

なんと・・・

・・

結果的に髪は増えました。

信じられませんが、分け目が目立たなくなり始めたのです。抜け毛もはっきりと減りました。

半年を過ぎたころ、美容師さんにも「何かしました?」と聞かれるほど目に見えて効果が出ていました。さすがの私もこれにはびっくり。ダメ元だからとたいして期待もしておらず、何なら効果を期待することすら忘れていただけに、この結果を“棚からぼた餅”に感じてしまうくらい意外でした。おそらく個人差があるものだとは思いますが、運よく自分には合っていたようです。

そしてその後、別の目的のためにある食材を摂り始めたのですが、これがまた結果的に髪を増やしていくことになります。その話はまたあらためて。

髪が薄くなっているかもと思い悩んでいる女性がいたら、とりあえずはマイナススタートの期待感で参考にしてみてください。

もしかすると、もしかします。


パントテン酸カルシウムもビオチンも摂れる優秀ビタミンサプリ。
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