バッカラマンテカート
鱈は好きですか?
西京焼に、タラチリに。真っ白いぷりぷりとした身が魅力の鱈。冬が近づいてくると、お鍋と合わせて恋しくなる食材です。
旬と言うにはまだ少し早いこの時期ですが、冬になったらタラチリなどのお鍋で鱈をたっぷり楽しんでいただくとして、今回は鱈を使ったワインのアテをご紹介します。
バッカラマンテカート。
『バッカラ』とはそのものずばり鱈のことです。正確には『干し鱈』。日本ではあまり見ることのないこの食材ですが、バッカラマンテカートのふるさとヴェネツィアではポピュラーな食材です。そして『マンテカート』とはイタリア語で『練る』を意味します。
以前ヴェネツィアを訪れたとき、とあるバルでこのバッカラマンテカートとポレンタ(とうもろこしの粉を粥状にして練ったもの)がお皿にたっぷりと盛られて出てきました。ひと口食べてもう虜。白ワインがあっという間になくなっていきました・・・
そんな危険なワインのアテ、バッカラマンテカートを、日本でも手に入りやすい塩鱈を使って作ってみたいと思います。
用意するもの
- 塩鱈切り身 3切れ程度
- 牛乳 200cc
- にんにく 1〜2片
- ローズマリー
- オリーブオイル 大さじ2程度
- 塩・胡椒 適宜
- ピンクペッパー(あれば)
作りかた
- 塩鱈の皮と骨を丁寧にとる
- 鍋に牛乳と塩鱈、皮をむいて潰したにんにく、ローズマリーを入れて火にかける
- 塩鱈が煮えたらローズマリーを引き上げ、粗熱をとってからフードプロセッサー(ミキサーでも)に移す
- オリーブオイルを2回に分けて入れながら攪拌する
- 味をみて、もし塩が足りなければ塩を加えて攪拌する
- 胡椒を加えて攪拌する
- お皿に盛り付け、ピンクペッパーを飾る
個人的には、あまりフードプロセッサーでドロドロにしないほうが好みです。フードプロセッサーがなければ、ポテトマッシャーやフォークなどで潰してもいいくらい。お好みで、様子を見ながらやってみてください。
塩鱈が無ければ真鱈でも大丈夫。途中で足す塩を少し多めにして味を調節してください。
イタリアのワインをキリっと冷やして、軽くトーストした薄切りのバゲットを並べたら、あとはもうヴェネツィアにいる気分で心ゆくまでとことん飲むだけです。