ゴルゴンゾーラチーズムースのブルスケッタ
宅配ピザやさんやイタリアンやピッツェリアのメニューから、広く知られるようになった“チーズ+はちみつ”という魅惑の組み合わせ。誰しも一度は口にした、あるいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
塩からいものと甘いものの組み合わせは、日本にももともとたくさんありますよね。代表的なものはみたらし団子。甘じょっぱいって、大多数の日本人が好きな味です。
ゴルゴンゾーラチーズとはちみつも、甘じょっぱい組み合わせの代表格。誰が最初に始めたのかはわかりませんが、こんな素敵な組み合わせを思いつくなんて尊敬してしまいます。
ゴルゴンゾーラは、イタリアを代表する青カビチーズ。フランスのロックフォール、イギリスのスティルトンと並ぶ世界3大ブルーチーズの一つです。滑らかな口どけと、甘みと塩気と辛さの刺激のバランスがとてもよく、コクのある味わいは多くの人をとりこにしています。
このチーズの故郷は、イタリアを南北に分断するポー川の流域の村です。その昔、スイスと隣接するアルプスの高地で夏の放牧を終えた牛たちが、村に帰ってくる時にポー川あたりで疲れを癒したそうです。その時に造られたのがゴルゴンゾーラと言われています。もとは“疲労”という意味の“ストラッカ”からきている『ストラッキーノ』という青カビのないチーズでしたが、青カビが生えたことによってゴルゴンゾーラが生まれたんですね。
今回はこのゴルゴンゾーラとはちみつの魅惑のひと品を作ります。
用意するもの
- ゴルゴンゾーラ150グラム
- 生クリーム330グラム
- 板ゼラチン3グラム
- 粗挽き黒胡椒
- はちみつ
- バゲット10切れ
作りかた
- 生クリームの半量を鍋に入れて温め、ゴルゴンゾーラをちぎって加えながら煮溶かす
- ゴルゴンゾーラが溶けたら火を止めて板ゼラチンを加え、余熱で溶かす
- ボウルに移して冷ます(氷水に当てながらゴムべらでかき混ぜていくとベスト。しなくても可)
- 別のボウルで残り半量の生クリームを七〜八分立てに泡立てる
- 泡立てた生クリームと3をさっくりと混ぜ合わせて、バットやタッパーに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める
- バゲットを軽くトーストし、固まったゴルゴンゾーラムースを温めた大きめのスプーンですくってバゲットにのせる
- はちみつ、お好みで黒胡椒をかける
そのまま食べてもおいしいゴルゴンゾーラが、ふわふわ食感のムースになってさらにおいしさが増します。10個分の分量ですが、倍量でたっぷり作って、トーストにのせたりもおすすめです。