柿とモッツァレラのカプレーゼ

柿のおいしい季節になりました。店頭に柿が並び始めると、今年は何個柿を食べられるだろうかと考えてしまうくらい、柿が大好きな私です。

熟してとろっと甘い柿も好きですが、まだ少し若くてカリッと硬めの柿もまたいいですね。

柿が赤くなれば医者は青くなる、なんて昔の人が言うくらい、柿には栄養がたっぷりです。ビタミンCやカロテン、カリウムやタウリン(二日酔いに効果のある柿の渋み成分シブオール)などなど・・・

でも栄養なんて入っていなくたって、せっせと食べたくなるのが柿。

そんな柿とモッツァレラチーズで、超簡単なカプレーゼを作ります。え?カプレーゼってトマトとバジルとモッツァレラチーズじゃないの?と思った方もいるかもしれませんね。カプレーゼは、イタリアのカプリ島のサラダです。正式には『インサラータ・カプレーゼ』で“カプリ島のサラダ”。柿を使ったら、さしずめ『インサラータ・ジャポネーゼ』といったところでしょうか。

それはさておき、カプレーゼにはモッツァレラチーズを使います。中でも、イタリア半島の南部にあるカンパーニャ州などでつくられる『モッツァレラ・ディ・ブファラ・カンパーニャ』という水牛のミルクでつくるモッツァレラチーズを使うのがカプリ風。

モッツァレラは“モッツァーレ(mozzare)=引きちぎる”というその名のとおり、お湯の中でチーズのもととなる『カード』をお餅のような弾力が出るまで練って、引きちぎって整形します。それにより、あの独特の食感と伸びが実現します。

ですから、包丁でスパッと切るのはもってのほか。いえ、切ってもいいけど、できることならちぎった方がより本来のおいしさが味わえます。

今回はレシピが超簡単なので前置きが長くなりました。

用意するもの

  • 柿 1/2個
  • モッツァレラチーズ 1/2個
  • オリーブオイル 小さじ1
  • 塩、粗挽き黒胡椒 お好みで適宜
  • レモン汁またはレモンゼスト(いずれもあればお好みで)

作りかた

  1. 柿の皮をむき、薄めの半月切りにしたものをさらに横半分にします
  2. モッツアレラチーズを手で一口大にちぎります
  3. お皿に柿とモッツァレラチーズを盛り、お好みで塩をほんの少しだけ、粗挽き黒胡椒を適宜ふりかけます
  4. あればお好みでレモン汁かレモンゼストを少量ふりかけます

モッツァレラチーズが半分余ると困るんだけど・・・という方、2倍量で丸ごと使ってたっぷり作ってもいいですし、保存したい場合は、売っているときにパッケージに入っていた液体と一緒に、断面を下にしてタッパーに入れて冷蔵庫へ。これで2日間程度はしのげます。

それ以上長く保存したい場合は、水を切ってラップで包み、ジッパーバッグなどに入れて冷凍庫へ。冷凍して自然解凍したモッツァレラは、加熱のお料理に使うのがおすすめです。グラタンやパスタ、ドリアやフォンデュ、お鍋などなど・・・。バターを塗ったバゲットにのせてトースターで焼くだけでも、とっても美味しいブルスケッタができあがります。

モッツァレラチーズは鮮度が命ですから、とにもかくにも早く食べることがおいしくいただくコツです。

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