サーモンのミ・キュイ

さて今回は。

久しぶりのレシピです。

未だにハマり続けている低温調理器を使ったサーモンのミ・キュイです。低温調理器ないんだけど?というかたも大丈夫。なくてもできるレシピもお教えします。

ミ・キュイ(mie cuit)とは、フランス語で「半分火が通った、半生」という意味。文字どおり、生でもなく焼きでも蒸しでもない、レア食感の調理法です。

フランス料理のコースなどで、たまーにお目にかかるあの料理。でもほんのひときれ、大皿の真ん中に上品にちょこんと出てくることが多いミ・キュイ。

もっといっぱい、お腹いっぱい食べたいなぁ。

そう思いませんか??

・・・?

あまり同意を得られなかった感はありますが、せっかくなのでたくさん作って、思う存分ミ・キュイを堪能しましょう。

今回はかんたんレシピでつくっていきます。本来は事前に『ブライニング液』という塩分と糖分を調節した液体にサーモンを浸けておくのですが、このレシピではその工程を省いてとってもシンプルにしています。

用意するもの

  • サーモン(必ずお刺身用で新鮮なもの) 200グラム ※目安として2人分くらいになります
  • 塩、胡椒 適宜
  • エクストラバージンオリーブオイル 大さじ1程度
  • ディル(タイムやエストラゴンなど他のハーブでもOK)
  • レモンゼスト(無農薬のレモンをよく洗い、皮をゼスターかおろし金で削って)

<ソースの材料>

  • 生クリーム 大さじ4
  • レモン汁 小さじ2
  • 塩 適宜

つくりかた

1. サーモンに塩胡椒し、フリーザーバッグにそっと入れる(2切れの場合は重ならないように入れる)

2. そこへオリーブオイルを入れ、全体に馴染ませ、できるだけフリーザーバッグが真空になるように空気を抜いて閉める(フリーザーバッグに水が入らないように少しずつ水に沈めながら閉めていくと上手に空気が抜ける)

3. 低温調理器を44度で30分にセットし、設定温度になったらフリーザーバッグごとサーモンを湯に浸ける

この間に、ソースを作って包丁を研ぎましょう。ミ・キュイにしたサーモンは生魚よりも格段にもろくなるので、切れない包丁だとぐしゃぐしゃになってしまいます。

<ソースのつくりかた>

1. 生クリーム、塩を大きめのボウルに入れ、スプーンでかき混ぜながらさらにレモン汁も加え、そのままスプーンで泡立てる(硬さの目安はシュークリームに入っているカスタードクリームくらい)

2. 味をみて塩胡椒で調整する

さあ、あとはお皿にソースをしいて、よく研いだ包丁で切ったミキュイをのせ、ディルとレモンゼストを添えたら完成です。

ちなみにBoniqの公式サイトでは、49度で20分加熱のレシピを推奨しています。ただ、サーモンなど魚は45度を超えるとタンパク質が硬くなってくるので、できれば加熱温度は44度までにしたいところ。

でも食品衛生上の問題もあるのでなかなか見極めが難しいのですよね。

みなさま、くれぐれも低温調理は自己責任で!

さて、お待ちかね、低音調理器がない場合のレシピです。

低温調理器がない場合は、炊飯器に44度のお湯をはり、そこにフリーザーバッグに入れたサーモン(つくりかたの2まで一緒です)を入れて蓋をします。フリーザーバッグが浮いてきてしまう時は、フリーザーバッグの上に小皿をのせて沈めてあげます。

炊飯器の蓋を閉め、そのまま保温も炊飯も押さずに30分ほど待ちましょう。途中でお湯がぬるくなるようであれば、すこしだけ保温機能を使っても構いません。

生でもない、焼きでもない、蒸しでもない、独特の食感が美味しいミ・キュイ。サーモンの炙りにオニオンスライスと醤油マヨネーズもいいけど、たまにはこんな食べかたもいいですよね。


おろしやすく、色が選べて可愛くておすすめです。

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